下調べしすぎない旅が、子供の地図熱を育てた話
9月に中古住宅に引っ越して、まだ半年ちょっとしか経っていません。太陽光発電の名義変更の手続きも終わっていなくて、やることは山積みです。普通ならしばらく旅行はお預けにするところですが、村上春樹さんの『辺境・近境』を読んでいて、ふと気づきました。
引っ越したばかりだろうがずっと住んでいようが、心持ちひとつで旅行になるのだなと。普段しないことをやるだけで、それが新鮮な刺激や気づきになります。
下調べをしすぎると、驚きが割引される
持論ですがすべての情報が事前に下調べできる世の中だけど、あらかじめ調べ尽くした予定調和の旅は新たな発見に出会いづらく、調べたことの確認になりがちだ、と考えています。
予想していないからこそ喜びが大きくて、下調べをすると新鮮な驚きや感動が割引されてしまうように感じています。
最近、車を手に入れたことも大きいです。家族4人で電車移動だとお金もかかるし大変ですが、自分が運転さえすれば自由にどこまでも出かけられます。
ちょうど上の息子が、最近になって地図や路線図、地球儀に興味を持ち始めました。毎日地球儀とにらめっこして楽しそうにしているので、興味を持った土地には実際に行けるんだということを体感してほしくて、意識的に出かけるようにしています。
予定調和のないルートで出会うもの
去年の正月、妻の実家でインフルエンザが流行して急に行けなくなり、5連休くらい暇になりました。それで急遽フェリーで九州までの船を取って、別府まで出かけました。帰りは陸路で、広島を抜けて大阪まで夜中に車を走らせて帰ってきました。
これがすごく楽しかったので、今年の正月も同じようにフェリーで別府へ行き、今度は小倉や阿蘇山のほうまで足を伸ばしました。子供が出雲大社に行きたいと言うので、帰りは出雲周りのルートにしました。
道中、たまたま立ち寄ったショッピングセンターで石見神楽を見ることができました。こういう予定していなかった出会いこそが、下調べしすぎない旅の醍醐味だと思います。鳥取砂丘は次のお預けにしましたが、子供からは北海道に行きたいとも言われていて、車をフェリーに乗せて行ったらどうなるか、ふんわりと考えています。
旅に出て、世の中を体感する
旅は過去の自分が訪れた感動を再訪するものだったり、人に会ったり、新たな発見をしたり、人によりいろいろな目的で実行されます。内容は人それぞれ独自で違った
ものですが、人間はもともと移動して暮らしていた歴史のほうが長いので、新しい環境に順応することで充実感を得る本能はあると思います。
お金もかかるし時間も使うし、何より運転は疲れます。それでも、実際に自分の目で見て、触れて感じることで刺激を受けます。世の中を体感することで、普段の生活とは違う視点や考え方に触れて、それをまた日々の生活の糧にしていければいいなと思っています。
息子が地球儀を抱えてここに行きたいと言うたびに、そう感じます。
今回はこのあたりで。 今日も楽しみましょう。