リフォーム資金の融資を受け、当初大工さんから出されたお任せの見積もりは総額で約506万円でした。予算をどうにか抑えたかった私は、キッチンの既製品発注を廃止して施主支給に変え、壁や天井のクロス貼りをすべてカットして自分たちで塗る再見積もりを敢行しました。
結果、大工さんへの発注分を321万円まで下げ、約185万円の工事費を削減しました。部材の実費を差し引いても、手元に約100万円のキャッシュを守った計算になります。
そんな泥臭いやりくりを続けながら、いよいよ引き渡し当日を迎えました。いつも笑顔で、こちらの無理な相談にも乗ってくれていた大工さんへの最終支払いです。
ところが、ここでとんでもないトラブルが起きました。私がATMの1日の振込額制限というルールの壁に引っかかってしまい、指定された期日までに契約金額の全額をネットバンキングで送金できないことが発覚しました。お恥ずかしい話ですが、お金の持ち合わせがない状態になってしまいました。
いつも優しく接してもらっていたので、申し訳ないなと思いつつも、そこまで深刻に捉えずに大工さんに相談しました。すると、大工さんの表情がガラリと変わり、「お金が振り込まれるまでは、現場への立ち入りを一切禁ずる」と、留置権を発動されてしまいました。
その後、なんとか送金を完了し、無事に引き渡しを完了しましたが、自分の家になるはずの場所から完全に閉め出された瞬間でした。
金の切れ目が縁の切れ目というか、ビジネスの一線をはき違えてはならないという大人社会の厳しさを、身を以て学んだ瞬間でした。
今回はこのあたりで。 今日も楽しみましょう。